羽海野チカの世界展2017年04月01日 21時44分

羽海野チカの世界展
そごう広島店で、「羽海野チカの世界展」を鑑賞。
デビュー作の長編漫画『ハチミツとクローバー』や、現在連載中の『3月のライオン』の原画を中心に、150点以上を展覧。
プロの仕事のクオリティの高さに、ため息が出るばかりでした。

カラー原画は、繊細で色彩が美しく、細部まで緻密に描かれていて、見惚れてしまいました。
中でも、『3月のライオン』10巻の表紙画には、深く感動しました。
雨がそぼ降る中、ひなちゃんがデパートの屋上の遊園地で傘をさしている絵。
背景に描かれた、チューリップの花が逆さになったような観覧車の緻密さといったら!!
パステルカラーの色彩効果もあって、やさしい物語世界へ入っていけそうな感覚を覚えました。

また、ネームの展示もありました。
『3月のライオン』9巻収録の「あたらしい年」。
4回もブラッシュアップを重ねて、計5本のネームを描かれているのには驚きました。
これよりも更にブラッシュアップされることもあるとか。
読者が読むのは短時間ですが、作者が推敲を重ねて1話を創り出すまでの時間は、どれだけかかっているのでしょうか。
羽海野先生が、途方もない時間を費やして生み出した作品だからこそ、読者の胸を打つのかもしれません。
これがプロの仕事というものなんだなと、唸りました。

どの原画もずっと眺めていたかったのですが、展示数が多いので、途中からペースアップ。それでも3時間くらい鑑賞しました。
やさしくて可愛らしいだけではなく、力強い絵もあり、羽海野先生の奥深い世界を堪能できました。
4月11日まで開催。

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