雪椿 ― 2014年02月08日 16時52分
ドドドーッ、ドスン!
今朝、大きな物音で目が覚めた。
すわ、屋根から人が落ちたか?! いやいや、誰もうちの屋根に上がれまい。
自問自答しながらカーテンを開けると、水墨画のような景色が広がっていた。
先ほどの音は、屋根から雪が落ちる音だった。
約8センチの積雪。これほどまで雪が降ったのは、何年ぶりだろう。
近所の子供たちの歓声が、家の裏から聞こえてきた。
午後、庭に出てみると椿の幹が折れていた(写真の矢印部分)。
雪の重みに耐えかねたのだろう。
先週の春のような陽気に誘われたのか、一輪の花が咲いていた。
折れた所で剪定して癒合剤を塗ろうとしたら、母がくっつけてみようと言い出した。
表面的にくっつけても、いずれ枯れるのでは…と思いつつ、大事に育ててきた母の気持ちを汲んで、ビニールひもを巻き、支柱を増やす。
たくさんの花芽が付いているので、幹はかなりの重みがあった。これも原因の一つかもしれない。
さて、椿は息を吹き返すか。
急に暖かい日が続いたと思えば、厳寒の冬に逆戻り。
今月3日には、ウグイスの初鳴きを聞いたというのに。
人も植物も戸惑うばかりの一日だった。
「佐野洋子 絵本の軌跡」展 ― 2014年02月18日 20時19分
1月31日に、ふくやま美術館で開催されている「佐野洋子 絵本の軌跡」展を鑑賞した。
絵本やエッセイなどの挿絵の原画311点を展覧。
2000年にも同館で、「佐野洋子の世界」展が開催された。
やはり何度観ても、佐野さんの色彩豊かな世界には魅了される。
展示室に入ると、『100万回生きたねこ』がお出迎え。
「100万回生きたねこ」というフレーズが頭に浮かび、本文を15分で書いたという佐野さん。
ちょっとふてぶてしく無表情だったねこが、白ねこと出会ってから表情豊かになっていく姿が、生き生きと描かれている。
「絵本ごとに絵柄を変えるのは当たり前」という佐野さん。
絵柄だけでなく、画材や塗り方も多彩で、なんて多くの引き出しを持っていた人なんだろうと驚かされた。
展示室で佐野さんの絵に囲まれていると、なんともいえない幸せな気持ちが湧き上がってきた。
まるで絵本の中に足を踏み入れたようで、胸が温かくなる。
鑑賞者も学芸員も笑顔になっている。
これが、佐野さんの絵が持つ力なんだと思った。
この展覧会は、3月2日(日)まで開催(月曜休館)。
ミュージアムショップで、『100万回生きたねこ』のマグカップを購入。
2匹のねこが寄り添う姿が、微笑ましい(*^^)v
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